歯の怪我(欠けた、折れた、ぶつけた)

歯をぶつけたときに起きる症状

  • 歯がぐらつく
  • 歯が欠ける、折れる、抜ける
  • 痛む、ジンジンする
  • 歯が黒っぽく変色する
  • 歯茎から出血する

すぐに歯科医院の受診が必要な症状

すぐに歯科医院の受診が必要な症状

  • 歯がぐらつく
  • 歯が欠ける、折れる、抜ける
  • 痛む、ジンジンする

外から見て問題ないように見えても、ヒビが入ったり割れたりしている可能性があります。
レントゲン検査による歯の状態を確認するため、症状がなくても、その日かその翌日の内には歯科医院を受診することをおすすめします。

前歯が欠けた・折れた

歯が欠けた

歯が欠けた

歯が欠けたときには、破折片を拾い、水に浸けてすぐに当院にお持ちください。再接着が可能です。
水は水道水、ペットボトルのもので構いません。

歯が折れた

歯が折れた

歯が折れたときにも、破折片を拾い、水に浸けてすぐに当院にお持ちください。再接着が可能です。
ただし、歯の根の付近で折れたときには、歯根膜(歯の根を覆う膜)が露出しています。この歯根膜を傷つけないように、必ず歯冠部(普段見えている部分)を持ってください。またこの場合、できれば牛乳または生理食塩水に浸けてお持ちください。

歯が欠けた・折れた時の治療方法

コンポジットレジン修復

コンポジットレジンできれいに修復します。
コンポジットレジンは歯の色に近い白色ですが、セラミックと比べると、着色しやすい材料です。また、強度の面でもセラミックよりは劣ります。

破折片の接着修復

歯科用の接着剤を用い、破折片を接着します。ご自身の歯を使うため、審美性・機能性とも比較的良好な状態が続きます。

ラミネートベニア修復法

歯の表面を削り、セラミックを貼り付ける治療です。外から見える部分は一面セラミックとなるため、高い審美性が再現できます。
ただし、大きく欠けている場合には適応外となります。また、神経を除去した場合など、もとの歯が変色し見た目への悪影響が懸念されます。こういった場合には、セラミッククラウンをおすすめすることあります。

セラミッククラウン修復法

歯を削って形を整え、セラミッククラウンを取り付ける治療です。天然歯と比べても遜色ない審美性・機能性を取り戻すことができます。
また、コンポジットレジンより白さが長持ちします。
ただし、ラミネートべニアよりも歯を削る量が多くなります。

前歯をぶつけた

歯の打撲:ぶつけた後痛い

歯の根を覆う膜「歯根膜」での炎症に留まり、欠けたり折れたりしていないケースです。

治療方法

レントゲン検査で歯根膜の状態を確認し、消炎鎮痛剤を処方した上で経過を観察します。通常、数日~2週間ほどで痛みは和らぎます。

歯の亜脱臼:歯が揺れる、噛むと痛い

打撲よりもやや状況が悪い、歯が抜けかかっている状態です。歯がぐらぐら揺れたり、歯の位置がズレたりしていることもあります。

治療方法

接着剤やワイヤーを用いて歯を正しいに固定し、安静にします。通常、2~3週間で歯の揺れ、痛みはなくなります。
出血がある場合には、抗生剤を使用します。

歯の完全脱臼:歯が抜けた

歯が抜け落ちてしまった状態です。他のケースと比べると状況は悪いものの、再植できる可能性もあります。

注意点

歯が抜け落ちたときには、歯の根を覆う「歯根膜」が露出しています。歯を拾うとき、この歯根膜に触れないよう、歯冠部を持ってください。そして牛乳または生理食塩水に浸けて、当院までお持ちください。

治療方法

歯根膜の状態が良ければ、再植が可能です。
再植ができない場合には、その歯を失うことになります。永久齲歯の場合、インプラントや入れ歯、ブリッジなどの治療が必要です。