マウスピース矯正は痛い?
インビザラインを含めたマウスピース矯正も、歯を動かす以上は、痛みや違和感が生じます。矯正治療の際の痛みは、歯が動いている証拠でもあるのです。
ただ、マウスピースによる矯正治療は、微弱な力を持続的にかけることで歯を動かします。1ヵ月に1回の調整で歯に比較的大きな力をかけるワイヤー矯正と比べると、痛み・違和感は大きく抑えられます。
また、ワイヤー矯正のように装置が歯茎など粘膜に当たって痛むということも少なくなります。
マウスピース矯正で起こる痛みの原因
歯に矯正の力が加わって起こる痛み
マウスピースも、歯に力をかけて歯並びを改善する治療であることには変わりありません。そのため、多少の痛み、違和感が生じます。
マウスピースが歯茎や粘膜に当たって起こる痛み
マウスピースの縁が、歯茎などの粘膜に当たって痛むこともあります。この痛みは、歯科医院でマウスピースを加工(縁を少し削るなど)することで簡単に解消されます。
新しいマウスピースに替えた時の痛み
治療開始直後に加えて、もう1つ痛みが出やすいポイントがあり、これが新しいマウスピースに交換したときです。通常、その日のうちか数日以内に落ち着きます。
マウスピース矯正の痛みが続くのはいつまで?
マウスピースによる治療を開始した直後、新しいマウスピースに交換した直後には、多少の痛み、違和感が生じます。
通常、その日のうちか数日以内に落ち着きますが、気になる場合には治療を受けた歯科医院に相談してみましょう。
なお、硬いものを噛んだときに痛みが出やすくなりますので、痛み・違和感がある期間は、やわらかいものを中心に食べることで、ストレスが和らぎます。
マウスピース矯正(インビザライン)が痛すぎる時の対処法
痛みがひどいときには、治療を受けている歯科医院に相談しましょう。ただ、すぐに受診できないこともあるかと思います。
その場でできる対処法を、歯科医院で行う対処法とあわせてご紹介します。
一次的にマウスピースを外す
数分だけでもマウスピースを外し、再装着すると、痛みが軽減されていることがあります。
ただしその場合も、1日20時間以上の装着時間は必ず守りましょう。
痛み止めを服用する
すぐに歯科医院を受診できない、けれど痛くて1日20時間以上の装着を達成できそうにないというときには、応急的な対応として、市販の痛み止めを服用してくださっても構いません。
ただし、その後必ず時間を作り、歯科医院を受診してその旨を伝えるようにしましょう。
マウスピースのフチを削る
マウスピースのフチが歯茎に当たって痛いという場合には、やすりなどで削るという方法があります。
ただこの加工もできる限り、歯科医院でしてもらうようにしましょう。
虫歯や歯周病の治療を受ける
虫歯や歯周病になってしまったときには、当たり前ですがしっかりとその治療を受けましょう。通常、一旦矯正治療を止め、虫歯・歯周病の治療をすることになります。
歯科医師に相談する
もっとも確実なのが、やはり歯科医師に相談することです。マウスピースやお口の状態から、痛みの原因を突き止め、治療・対応してくれます。
時間が許すのであれば、すぐに相談しましょう。
マウスピース矯正(インビザライン)の治療期間はどれくらい?
マウスピース矯正の治療期間は、おおよそ2~3年ほどです。ただ、前歯の部分的な矯正の場合、半年~1年ほどで治療が終えられることが多くなります。
ワイヤー矯正と比べると、治療はどっちが長い?
ワイヤー矯正の場合も、治療期間はおおよそ2~3年です。
かつてはマウスピース矯正は全体的に治療期間が長くなっていましたが、近年は装置・システムの改良などにより、治療期間が短くなってきています。